子どもから自発的に片付けを始める部屋づくり

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子どもに片付けを教えるのはなかなか難しいものです。忙しいとついつい大声で叱りつけてしまうことのあります。子どもにとって、叱られるというのは深層心理に深く根付いてしまうものです。できれば子どもには、自分から片付けをしてほしいとほとんどの親が思っているのではないでしょうか。

実は子どもが自分から片付けを始めるための一つの方法としての部屋づくりがあります。今回はそのことについて紹介したいとおもいます。

子どもは自分から学習する力をもともと兼ね備えているということ

まずはじめに、子どもはもともと自分から学習しようとする力があるということをご存知でしょうか。生まれてから間もなくすると子どもは手足の使い方を自分で学び、ずりばいを始めそしてハイハイ、そしてヨチヨチ歩きを始めます。

これは誰からも教えてもらうことなく自分で、手足の動きを観察しどのように動かせばどのような体の動きになると把握し発達していくのです。同様に言葉に関しても、学校の授業を受けなくても周りの言葉から内容を考え、最適な状況で言葉を使えるようになってくるのです。

このもともとの学習する力を子どもは持っているということを理解した上で、周りの大人は子どもの自己学習をサポートすることで自然と子どもは色々なことができるようになってきます。それは、片付けも同様なのです。

この考え方・教育方法は、今話題の藤井颯太7段もやっていたモンテッソーリ教育のものになります。このモンテッソーリの考えのもとにインテリアコーディネートをすることにより子どもが片付けを始めたくなる部屋づくりを進めることが可能になります。

「自分でできるもん」が出てきたらコーディネートするタイミング

子どもは自分でいろんなことをやりたいと言い出す時期がきます。靴を履くにしても、洋服を着るにしても、お風呂場の電気のスイッチを消すにしても自分でなんでもやろうとします。その時がまさに部屋を子どもが片付けしたくなるようにコーディネートするタイミングです。

逆に子どもが自分から言い出さないタイミングで、親の都合でコーディネートを始めてしまうと親からの押し付けになってしまい子どもは自分から行動することを避けるようになってしまいます。勉強しなさい!と言われた子どもが『あ~あ、今から勉強するつもりだったのに・・・・やる気そがれた。』という心情と同じようなものです。

子どもはなんでも大人の真似をしようとします。これは子どもが赤ちゃんの時から本能的にしてきた行動ですので、無理にまねをやめさせようとすると自分から学習することやめさせることにつながります。もちろん危険なこともありますので、段階をもって少しずつ一緒にやることがポイントです。

出来る環境を整える時に考えるポイント

コーディネートするタイミングが来た時に、選ぶポイントは子どもの目線を意識することです。どの位置だと子どもの手が届くのかということを意識するということです。

よく親は、子どもが成長すると無意識に子どもの手の届く範囲を考え物を遠ざける傾向にあります。それは、危険なものであるため、子どもの手から遠ざけるのですが、逆に子どもに取ってほしいものやってもらいたいことなどは子どもの手の届く範囲にものを配置するように心がけることです。

手の届く範囲のものを手に入れられない場合には、台座を用意するのも一つの方法です。洗面台などの高さは調節しようがありませんので台座を用意することで子どもの位置に配置することが可能になります。

おもちゃ箱や、子供服などのタンスなども、子どもの手の届く距離やサイズ・重さを十二分に調整することが大切です。

場所を固定しテリトリーを作る

何事の定位置にものがあることで、子どもはどこに何があるのかを把握しはじめます。その結果、おもちゃを片付けるときにどこに片付ければよいのかを少しづつ把握していきます。

定位置を決めていくと、徐々に子供はテリトリーを作り始めます。この時にモンテッソーリの考えでは作業場・仕事をする場と表現しています。仕事場を子どもに提供することで、自分のテリトリーを大人と同じように片付けるようになります。

とくにおもちゃなど自分が良く使うものの周りは一番テリトリーをつくりやすく、子どもが気に入るチェストなどを用意したりして片付ける空間を作っておきましょう。また子ども用のソファなどで自分の場所というのを演出してもよいでしょう。